神様、仏様、長勝様からのプレゼント

今日鋸(のこぎり)の目立て(研ぎ)の世界では人間国宝の長勝さんが京都に引っ越された。
20人以上の長勝さんの親交のある方々が集まり引っ越しの手伝いをした。
鋸だけでも数百本、鑿(ノミ)や鉋(カンナ)、砥石だけでもコンテナで30箱はあったであろう。
数日前に長勝さんから電話があり「千代鶴の鉋を今日取りに来る人がいるので、その前に見に来ないか」というお誘いがありおじゃまさせていただいた。
三代目千代鶴の八重霞という鉋だった。
職人としての大先輩の長勝さんが京都にいってしまう前に、聞きたい事、話したいこと自分の思いを打ち明けた。
「自分の彫を確立し深めていきたいこと」
「おもしろいドアを作っていきたいこと」
自分をさらけ出し話した。
すると長勝さんは「押し入れから木の箱を出しなさい」と言われ、言われるままに箱を出した。
その箱には少しずつ形の違う彫刻刀の刃がたくさん入っていた。
僕の夢にまで出てくる彫刻刀、しかも半端な数じゃない。
僕は食い入る様に見ていた。
すると長勝さんは、「一枚ずつあげるよ。持って行きなさい」と言われた。
「えー本当ですか?」
僕は夢の中にいるようで「ぽわっ」とした頭で現実かどうか確かめながら一枚ずつ頂いた。
数日前も世田谷のボロ市に彫刻刀や鑿の掘り出し物を探しに行って、出会わなかった物がまさかこんな近くのこんな所でこんな大量に頂けるとは、夢のようだった。
しかも悦英と正国の上等な品物。

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もう本当にうれしくて大袈裟じゃなく38年の人生で5番以内に入るぐらいの幸せ感。
枕元に置いて寝たくらいだ。
何かお礼はできないかと思い、京都に掛ける看板を、神代杉で作ることを僕からのお礼とさせて頂くことにした。
これは僕はこれから「彫って彫って彫りまくれ」ということだろう。
「こんな良い刃物を頂いて良いものを創らなければバチが当る」
良い仕事をすることが長勝さんに対しての一番のお礼と考え志高く、邁進していきたいです。
長勝さん本当にありがとうございました。やりますよー。

コメント / トラックバック3件

  1. 京都の小工 より:

    こんばんは、初めまして。

    京都で半人前の大工をやってます。

    偶然、このブログを拝見させていただきました。

    昨日、無事に京都へ着かれ早速挨拶に行って参りました。

    たっくさんの荷物を掻き分けながら、久々にお会いした長勝さんは新天地での仕事をとても楽しみにされているお顔でした。

    ぼちぼちと環境を整え、春がくるまでに再開したいとのことでこちらもたくさんの方が集まってお手伝いできることと思います。

    またぜひ、京都にお越しください。

    金閣寺のほど近くに店を構えられましたので、また一味違った長勝さんにお会いできることと思います。

    長々とすみませんでした、伊豆を出てこられた時にこんなにもみなさんに支えられて見送られたことを知らなくてとても感動しまして、一言、長勝さんは元気ですよと伝えたくてコメントさせていただきました。

  2. 京都の小工様

    はじめましてかりゆし工房の鈴木と申します。
    すみません。僕のブログにコメントしてくださっている事に
    今日気づきました。
    ほとんどパソコンに向かわない為失礼しました。
    長勝さんの京都に掲げる神代杉の看板を先日送らせて頂きました。
    長勝さんに恥をかかせない一心で彫りました。
    まだまだですが見てください。
    私も京都に伺いたいと思っておりますので
    ご縁がありましたら長勝様の所でお会いしましょう。
    どうもありがとうございました。

  3. [...] これは以前に頂いた長勝さんから頂いた彫刻刀に柄を入れスタンバイしていたところ [...]

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