14年前、25歳の時に原宿のアンティーク屋で働いていた頃、
不摂生な生活とストレスで胃と十二指腸に穴が開き、
一年程「豆腐とおかゆ」しか食べられない生活をしていて、
心身ともに病んでいました。
そんなある日、ラジオから流れてきた言葉の解らない沖縄民謡を聞き
何故か涙があふれ出し「沖縄には何かある」と感じ、
バックパックにテントを詰めて沖縄へ旅に出ました。
浜にテントを張り、朝日と共に起き、
日が沈んだら星や月を見る生活を一週間程すると病んでいた心と体は完治し、
自然の偉大さを思い知りました。
本島、宮古島、石垣島、西表島など15程の島を『歩いてテントを張る』を繰り返し旅しました。
5ヶ月ほど経った頃、日本最西端の波照間島を最後に満足し、
家路に向かい北上しました。
その帰りに石垣島で妻の美奈子と出会い、
更に北上し屋久島で縄文杉と出会いました。
この2つの出会いは僕の人生を大きく変えました。
妻とはその3年に後に結婚するのですが
縄文杉の出会いは僕を「木に携わる仕事」に向かわせました。
そんな原点の屋久島に14年振りに10日程行ってきました。
ほとんどの写真 by 弟 数枚は僕
現在そんな屋久島に、弟夫婦が移り住み、子育てをしながら
ガイドとして木や森や川、海の良さを伝えてるんだから何らかの因縁だよね。
やっぱり屋久島はすごかった。
木の仕事をする者にとってはまさに聖地。
世界最長老、樹齢7000年とも言われる縄文杉が象徴にある島は半端じゃない。
そこらじゅうの神社で御神木とされている様な樹齢1000年を超す
大木が、そこら中にボコボコ生えている。
「ひと月35日雨が降る」といわれる程に水が豊富で
森は苔むしていて、いたる所に川が流れていてまさに「もののけの森」。
かと思えば亜熱帯の森でガウディーのサクラダファミリアのような
「ガジュマル」
そのまわりには野生の鹿や猿が戯れている幻想的な世界。
森を抜けると尾瀬の様な湿地帯もある。
14年前は何も分からず入った森でしたが
木の仕事をして見る世界は以前より格段に深く感じられた。
店をもって丸5年、おかげ様で忙しくやらせてもらえているが
毎日、毎月納期と支払いに追われ原点を忘れかけ
「木が物」になりかけていた。
屋久島はそんな僕の魂を浄化し、原点に戻してくれました。
屋久島に到着するなり皆に迎えられ、まずは神社にご挨拶に行き、
そして弟に「森と繋がるには まず川で禊(みそぎ)をしよう」
ということで冷たい川の水に飛び込まさせられた。
気分一新して さっそく天文の森へ。
根っこを痛めないように足袋に履き替える。
(これ絶対おすすめ、根っこと根っこの間に脚が入って歩きやすい)
うおー懐かしいこの森のかおり、苔むしていて
いまにもヤックルが出てきそうな 「もののけの森」。
森に癒されに行ったつもりが「なんだこりゃ。どう育ったの?」
と思わせる力強い木が多く生命力を頂く。
僕なんかたかが40年しか生きていない。
この木なんて3000年も生きてて
まさしく日本の祖先、大長老だよね。
しゃべらないけど地球に深く根を張って、
天に向かってアンテナを張ってるから
何でも知ってるんだよ。
そんな木に背中を合わせ、大いなる悠久の木の呼吸に同調すると
木はいろいろ教えてくれる。
足の裏からも届けてくれる。
今「山ガール」ブームが象徴してるように、
人は木や山を求めている。
山に入り大切な事を感じ、危機を感じ
何かが芽生え行動する人が増えている。
一方ではとても良い事だと思う。
日本の国土の約67%が森林、
世界的に見ても60%を超すのは
スウェーデンとフィンランドだけ。
そんな森林大国に住んでいるのに
大手ハウスメーカーは木の模様がプリントしてある
ビニール製品ばかり使う。
床板、壁、天井、窓枠、カウンター板、階段板
ビニールハウスを量産している。
そして施主もそれを木と勘違いしている。
集成材の糊、ビニールクロスの化学物質、
捨てられない石工ボードにグラスウール。
現在の日本の建築はたくさんの問題を抱えている。
被災地のがれきが物語っている。
昔の日本の民家は木で骨組みを作り、竹子舞を編んで、
土を塗り、仕上げに漆喰を塗る、
ほぼ再利用が出来て土に還る。
日本の家はどこからかおかしな方向に向いてしまった。
こんなに森林があるのに木が遠い存在にある。
いろんな所に行き、木に携わる人と話をして感じるのが
日本の多くの土地で木が泣いている、山が死にかけているということ。
このままでは林業も材木屋も職人も成り立たなくなってきている。
雨や太陽や川や海、自然の循環がつながっているように
全ては微妙なバランスで繋がっている。
森が死ねば、人や動物も生きてはいけないと僕は思う。
日本を元気にする為に僕に役割が与えられているとすれば
「木の良さを伝えながら山を元気にすること」
再来した屋久島は僕に光を見せてくれた。
いやーホントに屋久島は楽しかった。
弟夫婦にはホント感謝です。
たくさんの美しいものをを見せてもらった。
雨上がりの朝もやの幻想的な風景
たくさんの巨木たち。
雲一つない黒味岳山頂の絶景
きれいな夕日
ゆっくりと流れる時間
森で食べるおいいしいお弁当
偶然に出会ったたくさんの幻想的な光景
僕は島が好きなので日本のいろいろな島に行きましたが
再来した屋久島は特別でした。
この島の魅力は山以外にも海も最高に透明度が高くきれいで
魚もトカラ列島の南の魚と日本列島の北の魚が
混在していて魚種も多いそうで、
ウミガメも産卵に来るので子ガメとも泳げるそうですよ。
ぜひ来年はその時期に行きたいな。
川や滝はいたる所にあってきれいな飲み水が豊富で、
水に入れば「けがれ」を洗い流してくれる。
海の近くには¥100で入れる温泉もあり
なんといっても島で獲れるサバ(首折れサバ)を
つまみに島の焼酎の「三岳」で晩酌は最高です。
僕は決めました。
「年に3回は仕事を絡めて屋久島に行こう」
屋久島と伊豆と浅草橋(妻の実家)を結んで良い循環できたら最高です。
僕の家族と妻の家族と一緒に木を通して何かが出来たら最高です。
「洋見~ 屋久島に住んでくれてありがとー。」
弟は3年半、写真を撮りながら世界旅して
キリマンジャロなどの山にも登った経験があり
半端じゃない経験をしてきたので
ガイドという仕事は「天職」だと僕は思います。
今までの全ての経験と感性が生きてくる。
スピリチュアルな世界とも精通してるので
人の少ない素晴らしい所にいざない
素敵な時間を過ごさせてくれます。
弟ながらに「こいつすごいな」と思う奴で、
すごくいい奴です。
僕らの屋久島の滞在を弟がブログで書いているので
ぜひ読んで下さい。
「始まりの地」
http://ameblo.jp/watarigarasu163/entry-11059816295.html
「バースデー登山」
http://ameblo.jp/watarigarasu163/entry-11065227738.html
撮影ツアーがオススメで森をガイドしながら写真を撮ってくれます。
コニカミノルタの賞で「日本の6人」に選ばれたり
アフリカで撮った写真はJICA(国際協力機構)のプロフィールポスターになったり
とてもいい写真を撮るので「森の中でプロフィールを写真を撮りたい方」など
ぜひお勧めします。
ツアーの内容や料金等は直接問い合わせてみてください。
http://ameblo.jp/watarigarasu163/entry-10950119212.html
洋見、エミカ、愛虹香ありがとー。
ケンタ君、ナオちゃんありがとー。
リエちゃん、チコちゃん、ナーヤ君、ミノたくさんの出会いありがとー。
そして僕を「木の仕事」に誘い、原点に戻し、未来の光を見せてくれた
屋久島 本当にありがとうございました。
また戻ってきます。





























































